水替え不要の理由(原理と機能)
ABOUT
トットの構造
ろ材を収めた細長い筒状のろ過層が、一本一本連続して並んでいます。水は狭いろ過層を縦に流れるため、チャネル現象が起こらず、ろ材と流水の接触面積が飛躍的に増大し、ろ材を100%近く有効に活用できます。ろ過筒は各々独立しており、各筒の中にろ材を詰めたカートリッジを挿入する構造となっていますので、ろ材を自由に組合せすることにより、好みの水を作ることができます。
トットの機能
第一段階:既存のろ過器をはるかに超える硝化能力
水槽の中の水は、魚の排泄物や残餌等で、魚にとって有害なアンモニアや亜硝酸塩が発生します。それを好気性バクテリアによって比較的害の少ない硝酸塩へと変化させます(硝化)。これが従来のろ過器の機能です。トットは、その長いろ過器筒の構造から(ろ過筒内での滞留時間が長く チャネル現象を起こさない)硝化能力の効率を飛躍的に高めます。
第二段階:既存のろ過器では実現不可能な還元能力
既存のろ過器では、硝酸塩を消すことはできません。このために硝酸塩は徐々に水槽内に蓄積されていきます。比較的害の少ない硝酸塩でも一定量を超えると水の酸性化を招き有害となります。そこでどうしても定期的な水替えが必要となります。トットはこの問題を解決しました。同一ろ過器内に嫌気性バクテリアを発生、培養し、その働きにより硝酸塩を消し去ることに成功したのです。これにより、適切な飼育条件を保てば水替えは必要なくなります。
実証実験データ(東京工業大学にて実験)
淡水魚データ
嫌気性バクテリアの発生能力に根本的差異
特に硝酸塩の変化の差は顕著です。(硝酸塩の比較水槽のグラフ目盛りは4倍)比較水槽では硝酸塩が無制限にあがり続けました。このことは、嫌気性バクテリアの発生が殆どみられないということです。「トットパーフェクトフィルター」は、硝酸塩の除去が充分になされ、水が完全に復元していることが立証されました。
16ヶ月水替えなしで18匹が生育し続ける
比較水槽は、36日目から全く餌を食べなくなり、毎日数匹づつ死亡し始めた。42日目に生育不能と判断して実験を止めました。「トットパーフェクトフィルター」は、1度の水替えもなく、16ヶ月を経過しても、エンゼルフィッシュ18匹が生育し続けました。しかも、仔魚から成魚に成長し、今までのろ過器の常識を覆す結果となりました。※420日目に、実験データの収集を終了したという意味で、飼育魚は、その後も生き続けています。
海水魚データ
361日間水替えなしで
「トットパーフェクトフィルター」を使用した水槽で魚12匹、貝8個を12ヶ月間水替えすることなく飼育することができ (途中、混泳によるストレスおよびケンカなどで、3匹のスズメダイは死亡、その後同数、追加)今までのろ過器の常識を覆す結果となりました。 ※361日目に、実験データの収集を終了したという意味で、飼育魚は、その後も生き続けています。
嫌気性バクテリアの働きによって硝酸塩を還元
従来のろ過器では水中の硝酸塩濃度は、徐々に上がりつづけ、pH値は、酸性側に傾いてきます。このため2~3週間に一回程度の水替えが必要です。これに対して「トットパーフェクトフィルター」では、硝酸塩濃度は42日目以降、一定値を示し、pH値は変動がほとんどありませんでした。これによって、酸化と同時に硝酸塩の還元が行われ、水が完全に復元していることが立証されました。